11円(前編)

大雨の朝。骨折エース’である私にとって大問題。
そう。
はんわトレインに乗るために,いつも鳳駅までチャリンコで10分走行していたのに,
今の私では片手運転。すなわち,傘をもっての曲芸走行ができない状況にある。
どうやって駅まで行こうか・・・
やっぱバスしかないね。
ということで,いつもより20分早く自宅を出発。
目指せくさべのバス停へ・・・
でも左わき腹の痛みがすこし残っているため,やや歩行がしずらい。
中学新入生の学生服がややぎこちない姿や
小学生の新学期登校を見守る,横断歩道横のお母さん方
を,眺めながら雨の歩道をよちよち歩く骨折エース’の私・・・
ようやくたどり着いたバス停。
雨天で交通事情が悪いためか,到着が15分ほど遅れた。
この時間を利用して,骨折エース’である私は,財布の小銭を用意することにした。
財布の小銭の内訳は以下のとおり。
100円玉1枚
10円玉5枚
5円1枚
1円5枚
だ。
ちなみにくさべから鳳駅までは
160円
なんとジャストな小銭量!ということで,降りしなに用意しては皆様にご迷惑。
ということで,これらの小銭をポケットに収納することにした。
ちなみに,今,左半身が不自由な私の右ポケットには
携帯電話
ハンカチ
家の鍵
などがごちゃごちゃにはいっている。
ここに160円たちを入れたのだ。
ようやくバス到着。予想どおり満員。
そこに無理やり乗り込んで,揺られること約15分後に鳳駅最寄のバス停に到着。
大勢降りる乗客に連なって,骨折エース’である私も降車。
降りしなに,先ほど用意したぽっけの小銭をわしづかみにし,料金箱に
どさっ
と入れた。1円玉を料金箱に入れるヤツも珍しいな・・・
と思いながら降車。
また傘を開き,よちよちと駅へ向かった。


そして会社に到着。傘やつり革でふさがっていた右手。
この右手が,とんでもないことを発見する。



・・・続くっ!