骨折エースその2・・・白い巨塔(中編)

転落直後、左半身を強打したため呼吸器官が一時機関停止。
簡単に言うと、息ができなくなった。人生3度目だ。
公園の遊具の下で、のどをヒューヒュー言わせながらのた打ち回った。
痛いというより、どうにか息をしたかったからだ。
滑り台の上で長男
「パパ、痛いの治る。パパ、痛いの治る。」
と連呼。
「イタイノイタイノトンデケー」
のつもりなんだろうか。
よくわからんが、幼児なりにうろたえており、
そんな状況のなかでも、心配してくれているということなんだろう。
親冥利につきる。
さて、しばらくすると呼吸回復。
左手と左股関節以外は痛みながらも動かせた。
左手はこれまでに2回骨折したことがあり、
手の痛みかたからして、骨折に間違いないだろうと思った。

それで、休日だったが、妻運転の自家用車で一路救急診療をしている病院に向かった。

症状を診てもらう前に、レントゲンだ。
異常に撮影台の乗降のときに痛みがはしる。

診察の順番を待ち、重苦しい時間が流れていく

ついに、自分の順が着た。
中の方から

「はい、滑り台から落ちて骨折した●さん」

と呼ばれた。
「え?折れてますか?」
「ほら、左手と肋骨9番や。しゃあないな。」

と、いうことで。しばらく不自由な生活が始まることになった。
・・・つづく。