ミリオンソード・サンライズ5「機動戦士ガンダム」その四

いやあ・・・いろいろあって更新ができませんでした。ごめんなさいー。
さて、「機動戦士ガンダム」今風の呼び名でいくと「ファーストガンダム」ですか。
放映当初はあまりハジけなかったのは、前述のとおりでござひます。
なぜ、ガンダムブームが起こったのかといえば、
まったくくどいようですが、

バンダイ

さんのお陰ですよ。

バンダイ

さんが、ホントあきらめずに、今風に言うと

ガンプラ

を、放映が終わっていたにも関わらず販売し続けたんです。
ガンプラの魅力は何か?まさに
リアルですよリアル。一般のプラモ雑誌に、当時は戦艦大和とか、戦車などのミリタリー物のジオラマ写真が掲載されているなかで、
ザクがぶっ壊れていたり
ドムがホバーで走っていたり、
ガンダムのラストシューティングシーンがあったり
など、ディティールも細かく表現していたのですよ。
まさに、圧巻!!感動!!テレビの世界が現実に、というシビレル感覚ってああいうのを言うんだろうな。
今まで、そんなロボットモノなかったですもん。せいぜい
超合金。完全変形合体
ぐらいのおもちゃが、想像力と創造力をかきたてる、いわば
トーイがホビーに
となっちゃったのよ。これにマニアが飛びついた。今までプラモマニアではなかった人も、ガンプラからプラモに入った人もいるんじゃないかな、と思うくらい。
かく言う私も、プラモ屋に並んだ並んだ。
「今日はゲルググの発売日だ」
と、全国的に少年たちのうわさとなり、あちらこちらで長蛇の列!!
新聞にも載りましたよ。
社会現象ですよ。
まったく。たかがアニメ(怒?)が新聞の社会欄に載ったのですよ。
しかも、この社会現象がさらに深みに入ったのですよ。

「平和主義の日本。将来日本を支えていく少年たちに、このような人と人が殺しあうというリアル戦争もののアニメを見せていいのか?」

なんて、記事も何社か、数日スパンで載ったんですよね。
だから当時、マジで、こういうリアルロボット物の存続が危ぶまれたんです。
ドラマ、特にマンガは、勧善懲悪であらねばならない
なんて、経験則が社会にあった。
そのような世間のなかで、問題提起をしたのが、ガンダムですよ。

今でこそ、普通にリアルロボットもの、やってますね。
ひとつの文学かのように、物語は複雑だし、メッセージ性もあるし。
過去には、「戦争正義を駆り立てるようなアニメは、排除すべきだ。」
といわれていた、少数派のガンダム視聴。
イラク派遣
自衛軍にしよう
と、いう世論のなかで、まったく自然に放映されているんだ。
むしろ、リアルロボットものが、本来ならば刺激の強いモノ、
子どもたちに見せてよいのかどうか、という議論がなされているほうが、

ありがたい社会かもしれないですね。

なんとなく悲しげ。

文学として、楽しみたいものです。

以上。ガンダムシリーズ閉幕。

次はさて・・・何を話題にしよっかな。