遊撃空間を奪取せよ!(前編)

本日,午前7時59分鳳駅発天王寺行き快速電車の搭乗。
通勤ラッシュの激戦区であるが,私は愛読書
少年マガジン
を。昨日読み残していたところを何とか,読破したいと思っていた。
ご存知のとおり,この手の少年誌は
でかい
ので,文庫本のように手軽に電車内で広げて読めない。
また,38歳の男性が少年マガジンを広げて読んでいる時点で,やや,いやかなり
異様
だ。しかし,そのような視線にも私はめげる気はない。むしろ,私の心は
早く読みたい
という衝動にかられていた。
だから,なんとしても,この電車内で,あまり他のお客さんに迷惑をかけないように,
そして悠然と,少年マガジンを堪能できる場が欲しかったのだ。
まず,2つの選択をする必要があった。
7時59分の電車
か,
8時2分の電車
か。どちらの電車に搭乗するか,である。
周囲を見渡すと・・・どうやら,発車ブース(ホーム)の出入り口マークに数名かが並んでいらっしゃる。わたしは推察した。
・・・鳳始発か・・・!
と。しかし,待てよ・・・私の記憶によれば,確か鳳駅始発は
8時10分
ではなかったのか・・・
ふと,表示板を改めて見た。すると,
8時2分発 関空快足
とある。
よかった・・・間一髪である。もし,8時2分を選択していたら,それこそ
すし詰め
状態の列車に乗るところであった。
にわかに,私は決心した。
7時59分発の電車に乗ろう,と。
そしてもうひとつ思った。
なぜ,ギュウギュウ詰め状態のことを,
すし詰め
というのだろうと。すしがギュウギュウ詰めで入っている状態は,みたことないぞ・・・と。
思ったのだ。
そして,私の空間奪取作戦が始まる。
電車,到来!!