鳥と川

本日はぎりぎりで8時21分鳳発の関空快速に乗った。
急いで乗ったため、何両目か不明。
冷房が効いていて、自分なりには爽快。
さて、大和川の鉄橋を渡る時、たいてい白い羽の、白鳥のような、サギのような、
足の細い鳥が一人
いやさ、1羽でたたずんでいるのをよく見かける。
車両の進行方向右手の窓から、私が見かけたのは川の北側にたたずむ鳥だった。
雄雄しく立ち、遠くを見るような眼には、何が映っているのだろう。
鳥はいい。
大空を自由に羽ばたくことができる。
まさに鳥瞰図的に観たこの世界は、
自由に空を行きかう鳥たちにはどのように映っているのか。
すべてを、
心の中までをも、
見透かすような彼らの眼には、
人とは、どういうものとして映っているのだろう。
朝日の輝きが一層映える川面のそばにたたずむ
名も知らぬ鳥よ。
その羽ばたきをうらやましく思う。
毎日あくせく、雑踏にまぎれて生きる私の小ささを、思い知った。
また、帰りも同じだ。
むせる天王寺駅のホームから、同じく関空快速に乗車。
行きと、帰り、まったく同じコース。
考えてみると、同じことを毎日繰り返しているだけなのではないか。
考えてみると、心の空洞は、いつまでも埋まらないような気がする。
また同じ、大和川の鉄橋を渡る。
ああ、鳥よ。
君はどこの輝かしき世界へ翔び立っていったのだろう・・・
やや寂しさ募る思いで、再び眼下の川を見つめてみると・・・

今朝と、まったく同じところに
同じポースで、

立っていた。

「嘘!!??」

小さく、叫んでしまった。

あいつら、暇なんか??

そやな、取り立てて、やることないもんな。

でもさ

一日、突っ立っておるだけかいな。

ええなあ

鳥って。

行きと、帰りと、

同じ景色でも感じ方が違った。

ま、物事は、捉え方っつーことで。

ね。

ちゃんちゃん。