4人の漢
本日、午前8時30分鳳発快速電車、1両目に乗車。
左舷を眺めつつ、読んでいた本も閉じて流れる風景を愛でていた。
我孫子町を過ぎたあたりで、
古ぼけた潰れそうな文化住宅が線路際に見えた。
表現は悪いが、人が住むのに勇気が要りそう。
2階の向かって左端から、1人の小太りの男性がでてきた。
年齢不詳
両手で抱いているのは
犬
文化住宅で飼っていいのだろうか。
彼の服装は、短パンとよれよれのTシャツ。
仕事はどうしたのだろう。
つい、心配になる。
生活はきちんとできているのかな。
とも、気になるが、朝から観る画としては、少々毒々しい。
もうしばらく走行すると、今度は古ぼけたビルディング。
5階建てくらいか。
上から数えて2階のところで、
上半身裸の初老の男性2人。
別の居室に住んでいるこの2人が、
ベランダで顔を向き合わせて、笑いながら会話している。
2人とも、白いタオルで体をこすっている。
乾布摩擦か
それは冬にするものではないのか、
と思ったりするが、
健康のためには毎日するのがいいのかも。
この季節の乾布摩擦が、いかに健康に役立つのか、私には判らない。
それぞれの空間で、どんな思いがめぐり、
どんな人生が繰り広げられているのか。
世の中、わからないことが多い
が、
知らなくてよいことも多いのだろう。
そうこうしているうちに
天王寺駅に到着した。
今日も、
私
の一日がはじまる。