ガキんちょ

午後6時25分発の天王寺関空快速に搭乗。
ちょっと満員めだった。
三国ヶ丘に停車した際、一人の男子学生が、
扉が閉まろうというときに、
奥の方から人かきわけ、
まさに
ゆーっくりと
あせることなく、
ゆーっくりと
降りようとしてでてきた。
巨大なショルダーバッグが道をあけてくれている人に
ゴツゴツあたる。
その迷惑もかえりみず、それでも
ゆーっくりと、
スピードをあげず、もう扉が閉まろうか、
ということも気にせずに、降りようとしていた。
そんな皆の心配をよそに、
彼はぎりぎり、降車した。
なんとなく、歯切れが悪い瞬間。
そこで、ドア際に立っていた若者が
「くそがきが」
とぼそっと。
よくみるとその若者も、
そうたいした年齢ではなさそうだ。
「あなたもガキね。」
と思ってしまった。
そういうつまらないことで、人をうっかり愚弄する思いを持ってしまった、
私も
ガキかも。ま、
十人十色、
人生いろいろ、
ってことで。